治療家が絶対に読むべき本③ 小倉広【もしアドラーが上司だったら】

オススメ書籍

こんにちは!赤羽です。
レンタルサロンsimple(阿佐ヶ谷・西荻窪・三鷹)と上井草すまいる鍼灸整骨院を運営している鍼灸師・柔整師です。
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一緒に学んで成功に近づいていきましょう!

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鍼灸師・柔整師・あマ指師・整体師・セラピストにおすすめの本を紹介していきます。

治療家にオススメの本を紹介していきます。

  • もっと人に喜ばれたい!
  • 独立したい!
  • 売り上げを上げたい!

そんな治療家にオススメの書籍を紹介してきます。

本を読む習慣がない、時間が取れないという方はオーディブルやオーディオブックもおススメです。

小倉広【もしアドラーが上司だったら】

著者の小倉広さんはアドラー派の心理カウンセラーであり、組織人事コンサルタントでもあります。

そんな小倉さんが、アドラー心理学をどうやってビジネスに活用することができるかを教えてくれる本です。

この本はアドラー心理学をベースに作られているので、人生に大切なことを沢山教えてくれます。

この書籍を読んで学べることはビジネスの事だけではありません。

自分自身についての事や人間関係の悩みについても解決の糸口を見せてくれます。

あらすじ

主人公のリョウが出勤前に皇居の周辺でジョギングしている時、不思議な人物と出会います。

その人はスーツを着たまま革靴で皇居周りをドカドカと走っていました。

身長は150cmに満たない位、太っていてほぼ三等身。

まるで猫型ロボットの○○えもんにそっくり。

その人物が「ハーイ✋」と急に話しかけてきました。

「僕はドラ、君は?」

「あ、はい、リョウと呼んでください」

そんな突然の会話の後、ランステーションの事を案内し、リョウは会社に向かいました。

会社に着くとそこにはなんとさっき出会ったドラさんの姿が!!

ドラさんはリョウの部署の新課長として、三年ぶりにアメリカ支社から帰ってきたのでした。

前任の山本課長もドラさんに育ててもらって、とても恩を感じているというし、どうやらすごい人みたいです。

すると営業事務のリカが話しかけてきて

「知ってる?ドラさんってアメリカの大学院で『アドラー心理学』に心酔して、自分からアドラーのドラを取って『ドラ』と呼んでくれって言い始めたんだって」

ドラさんの見た目はまるで○○えもんだけど、○○えもんからではなく、アドラーから取ってドラさんと呼ばれていたのでした。

そうしてリョウは上司となったドラさんから、様々なことを学び成長していくのでした。

リョウが学んだことからいくつかを紹介していきます。

やらされているのではなく、自分で選んでいる

ある日リョウは大量の仕事に追われて、嫌な気持ちになっていました。

それでもドラさんに教わった物事の見方を活用して、ネガティブな気持ちに陥る事はありませんでした。

それでも終わりそうもない大量の仕事を見ると、ため息が出てしまいます。

一緒に仕事をしているハヤト先輩も同じようになっていました。

それを見たドラさんは二人に言いました。

ここからドラさんとハヤトの会話が続きます。

ドラ「そんなにやりたくないなら、やらなければいいじゃないか」

ハヤト「え、やらなくていいんですか?やったー!ドラさんがやってくれるんですか?」

ドラ「やらないよ」

ハヤト「じゃあ誰がやってくれるんですか?」

ドラ「誰もやらないよ」

ハヤト「なんだ、じゃあやっぱり僕がやらないとじゃないですか!」

ドラ「そうか、じゃあやる事にしたんだね」

ハヤト「誰もやらないんじゃ、仕方ないから僕がやるしかないじゃないですか」

ドラ「では、君はその仕事をやりたいんだね」

ハヤト「いややりたい訳じゃないですよ」

ドラ「やりたくないなら、やらなければいいじゃないか」

ハヤト「でもやらないとじゃないですか」

ドラ「誰にやらわれている?誰が決めたんだい?」

ハヤト「誰にって、それは取引先に・・・」

ドラ「取引先は君の上司かね?裁判官かね?やりたくないならやらなければいいだろう」

ハヤト「そんなことしたら取引がダメになって、みんなに迷惑がかかってしまいます」

ドラ「それが問題なんだね。みんなに迷惑かければいいじゃないか。嫌ならやらなければいい」

ハヤト「そんなことしたら、会社にいにくくなってしまいます。会社もクビになるかもしれないし。そうなるくらいなら仕事をした方がマシです」

ドラ「ほら、やっぱり君はやりたいんじゃないか!」

そんなやりとりを見て、リョウは気付きました。

そうか!やらなければいけない仕事、やらされている仕事だと思っていたけど、本当は自分で決めていたんだ。

やるべき仕事だらけだと思っていたけど、本当は自分でやると決めた仕事だったんだ。

そもそもこの会社は自分で入りたいと思って試験を受けて入ったんだし、この仕事をしたいと思って業界を選んだんだ。

自己決定性

アドラー心理学の特徴的な考え方の一つが「自己決定性」です。

私たちが抱えている問題や悩みは、自分で決めたことだという考え方です。

「全ては自分で決めたことなんだから、仕方ないだろ!」という冷たい考え方をするのではありません。

「自分で決めたことでここまで来ているんだから、これから先も自分で決めていける」ということをアドラー心理学では伝えているのです。

人生にはやるべきこと・やらなくてはならないことはありません。

全ては自分でやろうと決めているのです。

成績の悪い僕は劣っている?

リョウの会社では四半期ごとに営業部の成績発表が行われる。

今月もリョウは憂鬱でした。

「今月の営業成績はまたビリから3番目、ビリじゃないけど・・・」

「それに引き換え、同期入社のツヨシは今月もトップか」

ツヨシは3クォーター連続トップ、しかもイケメン。

「どうしてこんなに差がついてしまったんだろう・・・」

そんな風に落ち込んでいるリョウにドラさんが話しかけます。

ドラ「なんでそんなに落ち込んでいるんだい?」

リョウ「当たり前じゃないですが、同期のツヨシがトップで僕はビリから三番目、これで落ち込まないならその方が問題ですよ!ツヨシには年収1000万円のヘッドハンティングの電話がしょっちゅうあるのに、僕には一本もかかってきません」

ドラ「確かに転職市場ではツヨシ君は1000万の価値で、君には300万円もないかもしれない。でもそんなことどうでもいいじゃないか」

リョウ「ドラさんに教わった事を実行して効果が出た時も多数ありますが、こんなに明確な差があったら、今回ばかりは落ち込まないなんて無理です」

ドラ「ツヨシ君も君も人間としては全く平等なんだ。優劣も上下も無いんだ。どちらもかけがえのない存在なんだ。君は『人として』ありのまま、そのままで素晴らしいんだ」

それからドラさんはリョウを連れて仕事を抜け出し、赤ちょうちんの店でゆっくり話すことにしました。

機能価値と存在価値

人の価値は何で決まるでしょうか?

  • 年収?
  • 地位?
  • IQ?
  • 学歴?

これらを良く見かけますね。

確かにこれらは明確に差が出るので、比べやすいものです。

しかしこれらの指標はその人の価値のごく一部でしかありません。

アドラー心理学ではこれらを機能価値と定義しています。

一方、誰もがありのまま、そのままでもっている価値があります。

それが存在価値です。

どんな人にも存在価値があります。

もし世の中に機能価値しかなかったら生まれたばかりの赤ちゃんは無価値でしょうか?

そんなことないですよね。

それは誰もが存在価値を持っているからです。

  • 病気で動けなくなった人も
  • 高齢で寝たきりになった人も
  • 働く気力がなくなってしまった人も

みんな誰もがその人にしかない存在価値を持っています。

今はもう壊れて動かない玩具だって、思い出が詰まっていれば捨てられない位の存在価値があります。

アドラー心理学では「人の存在価値と機能価値は別物であり、明確に分けて考えるべきである。」と教えています。

現代社会ではどうしても機能価値ばかりが目立ってしまっています。

そして機能価値が下がった時に、存在価値まで下がってしまったと感じてしまう人がとても多いです。

どんなに機能価値が下がったとしても、あなたの存在価値は変わりません。

「自分にどんなに欠点があったとしても、自分の存在価値を忘れないこと」とアドラー心理学では教えています。

まとめ

ここで紹介したのは本の内容のほんの一部です。

まだまだ紹介できていない大切な部分が沢山あります。

治療家に役立つ内容が沢山あるので、ぜひ一度手に取って読んでみてください。

とにかくこの本はドラさんの優しさがステキすぎます。

ドラさんがリョウにかける言葉がそのまま自分に言われているような気持になる作品です。

人に優しくなれるのはもちろん、自分にも優しくなれる作品なので、ぜひ一度手に取ってみてください!

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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