【スタート】 ~治療家独立物語~4 安定なんかにしがみつくな

独立教科書

こんにちは!赤羽です。
レンタルサロンsimple(西荻窪・三鷹)と上井草すまいる鍼灸整骨院を運営している鍼灸師・柔整師です。
このブログは治療家(鍼灸師・柔整師・あマ指師・整体師等)が成功するための情報を発信しています。
10年前に独立した時に「知っておきたかった!」「知らなくて損した・・・」という情報を、失敗も含めて包み隠さず出しています。

ストーリーで学ぶ独立開業をシリーズで書いています。

最初から読みたいと思ってくれた方はこちらよりお願いします。

私の知識と経験を全てまとめていきますので、読んでいただけると嬉しいです。

一緒に学んで成功に近づいていきましょう!

この章で学べること

・雇われているのは安定というが、安定とは安く定まるということ。

・鍼灸師、柔整師、あマ氏師の給料は他業種と比べても最低水準。

・お灸が使えるレンタルサロンは少ない。

・都市部にはレンタルサロンがあるが、地方だとレンタルサロンは少ない。店舗を間借りするのも一つの手段。

詳しくはストーリーをどうぞ!

第4章 安定なんかにしがみつくな

3ヶ月後からは温泉施設のリラクゼーションスタッフとして働くことにした。

社員ではなく業務委託の形式になる。つまりこれからはサラリーマンではなく個人事業主だ。

サラリーマンとしての転職ではなく個人事業主として生きていくことにした理由は大きく2つ。

一つ目の理由は転職先を探すのに時間を使うのはもったいないと思ったからだ。

その時間を開業準備に使うほうが時間を買うという考えに合致していると思えたのだ。

2つ目の理由は自分に発破をかけるためだ。タイムリミットを作ると言ってもいい。

サラリーマンとして転職したら、そこそこの給料でも安心してしまう気がしたからだ。

雇われるという働き方は良く言えば安定していると言える。

しかし安定とは安く定まるということだ。

今の治療院を辞めるのは、より良い給料を求めるためではない。自分で稼げる治療家としての生き方を実現するためだ。

そのためには寄り道している時間はない。

リラクゼーションスタッフとして働くのは週に4日。

シフト制で出来高払いなので働けばお金にはなるが、お客さんのいない時間は収入0だ。

とはいえお客さんが入れば30分で2,000円手に入る。指名料も全額入るというので、1日働けば1〜2万円になるだろう。

瞬介自身、スタッフが数十人いる鍼灸整骨院グループで院長を務めていたので、それなりに自信はあった。

よく考えてみれば、今までの給料もたかが知れていた。

リベ大YouTubeを見てショックを受けたのだが、鍼灸師や柔整師、あマ指氏などの給料は他業界と比べて最低水準だという。

鍼灸師の年収.jpg実際瞬介がもらっていた給料も年収350万程度だった。

患者さんへの施術はもちろん、院長業務やスタッフ教育、採用活動、会社全体の会議など、朝から晩まで休日返上してまで働いてその給料だった。

時給換算したら1000円にも満たないだろう。

まさしく安く定まっていた。

これくらいのものを失うことを怖がっていたなんて・・・

もう一つ大切な準備が副業の開始だ。

むしろこっちが本業になる。

治療院のSNSアカウントはもう登録してある。Facebook、X(旧twitter)、Instagramにそれぞれ作成した。

瞬介の名前も院長として入れてあるので、瞬介の名前でも検索できる。今までの患者さんやリラクゼーションで気に入ってくれた人に見つけてもらえるようにしてある。

レンタルサロンも鍼灸治療可能なサロンの見学をしておいた。

鍼(はり)OKなサロンは多いが、お灸を使えるところは少ないというのも知らなかった。

確かに多数の人が使う所なんだから、匂いの強いお灸は敬遠されてしまうのだろう。

瞬介もレンタルサロンでは無煙タイプのお灸を使うことにした。

いくつか見学したが駅から近く、設備が十分揃っているところを選んだ。

これも調べてみて気づいたのだが、東京や大阪、名古屋、横浜などの大都市にはレンタルサロンも多数あるが、他の地域にはあまりないようだ。

確かに土地が余っているような地方では、わざわざお金をだしてレンタルサロンを借りる人も少ないのだろう。

『地方だったらレンタルサロンを借りるよりも、どこかのお店の一部を間借りするみたいなやり方のほうがいいのかも。たしかビッグダディもそんなことしていたような・・・』

瞬介はそんなことを思っていた。

その後退職した瞬介は、早速温泉施設で働き始めた。

新しい環境で施術方法も今までとは違うことを求められるので少し戸惑ったが、整骨院や鍼灸院と違って症状のある人が来るわけではないので気持ちは楽だった。

今までは症状を改善したり軽くすることが重要だったが、リラクゼーションでは気持ちよく施術を受けてもらうことが最優先事項だった。

同じ業界のように見えていても、実は顧客のニーズが全然違うということを知ったのだった。

『顧客のニーズに応えられる方法を考えないとな・・・。いや、自分の技術ができることを明確にして、そのニーズを持った人に来てもらえるようにすればいいのか!!』

瞬介の中で何かが光ったような感覚があった。

『今夜橘さんに会ったら相談してみよう』

その日はそんなことで頭がいっぱいのまま仕事をしていた瞬介だった。

まとめ

・雇われているのは安定というが、安定とは安く定まるということ。

・鍼灸師、柔整師、あマ氏師の給料は他業種と比べても最低水準。

・お灸が使えるレンタルサロンは少ない。

・都市部にはレンタルサロンがあるが、地方だとレンタルサロンは少ない。店舗を間借りするのも一つの手段。

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