こんにちは!赤羽です。
レンタルサロンsimple(三鷹・阿佐ヶ谷)と上井草すまいる鍼灸整骨院を運営している鍼灸師・柔整師です。
このブログは治療家(鍼灸師・柔整師・あマ指師・整体師等)が成功するための情報を発信しています。
10年前に独立した時に「知っておきたかった!」「知らなくて損した・・・」という情報を、失敗も含めて包み隠さず出しています。
一緒に学んで成功に近づいていきましょう!

今回は私が開業時から所属していた接骨師会が倒産した話です。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- 柔整師・柔道整復師
- 保険請求をしている人
- 柔整師会に所属している人
- 独立開業しようとしてい人
- あさひ接骨師会・ホープ接骨師会に所属していた人
あさひ接骨師会に入会した

2011年10月
私は2011年に独立開業する時、あさひ接骨師会に加入しました。
接骨師会とは柔整の保険請求を代行してくれる会社です。
レセプトを送るとまとめて各保険者に請求し、取りまとめて自分の講座に送金してくれる会社です。
開業前に入会を検討していたので資料請求したら、会長が自ら説明に来てくれました。

会長が来るとはビックリしました。
その時は加入するだけでわざわざ会長が来てくれるなんて、「凄いな~」と驚きました。
会長さんはなかなかスゴミのある方で、(いろいろな意味で)ただものじゃないオーラは出ていました。
当時あさひ接骨師会は月額会費が安く、請求額に対しての手数料が少し高い感じでした。
私は自費中心で施術する予定だったので、保険請求金額はそれほど行かないと思ったので、固定費の安いあさひ接骨師会にしました。
突然出てきたホープ接骨師会
ある時、事務連絡で以下の様な内容が来ました。
今後、あさひ接骨師会に請求した分は関連会社でホープ接骨師会の名義で振り込まれます。
どこから振り込まれても別に入ってくる金額は変わらないし、あまり気にしていませんでした。

しかし、これが「終わりの始まり」だったのです。
あさひ接骨師会の資金繰りが悪くなってきていて、新会社のホープ接骨師会でうけた融資を利用したりしていたようです。

雲行きが怪しくなってきましたね。
とはいえ、ホープ接骨師会からの振り込みは問題なく行われていました。
問題は全くない感じで振り込まれていました。
嫌な噂が流れてきた

情報通の知り合いからある日噂を聞きました。

あさひ接骨医師会とホープ接骨師会はいよいよヤバいらしいよ。

ええっ~~!?
2019年10月
噂を聞いて私は接骨師会を退会しました。
その後は個人請求に切り替えて、各保険者に自分でレセプトを送付していました。

接骨師会に入っていなくても自分で保険請求できるんですね。
そもそも私の請求に出しているレセプトは少ないし、独立前は個人請求している整骨院で働いていたので、個人請求で十分対応できる環境でした。

保険請求のサポートしている人にも色々教えてもらいました。
情報を教えてくれた人、サポートしてくれた人には感謝です。
ホープ接骨師会が破産
2021年1月
私は退会していましたが、ホープ接骨師会が破産したと連絡が来ました。
私が退会してからは1年以上経っていました。
詳しくは鍼灸柔整新聞↓の記事をご確認ください。
ホープ接骨師会が会員への振り込みストップ、前代表の資金流用で
破産の原因は会社の資金を会長が私的に流用していたためだとの事です。
この記事によると私的流用は10年近く行われてきていたとの事。

私が入会していた頃も含まれますね。
この破産により、ホープ接骨師会に在籍し続けていた方たちはかなり衝撃だったと思います。
人によっては数百万~数千万円のお金が消えてしまったのです!
それはレセプト請求の仕組みにタイムラグがあるからです。
レセプト送付~入金までの流れ
レセプトを送ってから整骨院・接骨院に入金されるまではタイムラグがかなりあります。
例を出して仕組みを説明します。
4月1日に来院した人の保険請求をする場合。
- 4月1日 来院・施術
- 5月1日以降 整骨院にてレセプト作成・接骨師会に送付
- 5月中 接骨師会が集めたレセプトをまとめて保健者に送付
- 6月頃 保険者に届く~審査(ここに数か月かかる場合もある)
- 9月頃までに 保険者から接骨師会に入金
- 10月末 接骨師会から整骨院に入金される
接骨師会に送ったレセプトは、保険者から一度接骨師会の口座に入金され、それから接骨師会から整骨院に入金されます。

レセプトを送ってから入金まで半年かかる事もあります。
約半年分が振り込まれない
先程の流れの様に、月末に入金されるのは約半年前の保険請求分です。
破産した時に入会していた人には、半年分の請求額が入ってきません。
私の所の様に自費中心で補助的に使ってた保険申請でも月10万円位の請求でした。それでも6ヵ月で60万円が振り込まれません。
大きい所だと月に百万円以上の請求をしていた所も沢山あるでしょうから、1000万以上が振り込まれなくなってしまったのです。

ひえ~!1000万円以上!?
請求した人のお金なのに戻ってこないんですか?

破産するとその会社の財産は全て差し押さえられます。
保険者から接骨師会に振り込まれたお金も、接骨師会のお金として差し押さえられます。
レセプトを出していた人は債権者となります。
債権者とはある特定の人に対し支払いを請求する権利を持つ人の事です。
今回はレセプトを出していた柔整師はもちろんですが、未払いの賃料、各種ローン、未払い給料などに該当する人達も債権者です。
債権はいくら戻ってくるか?

破産した会社にはほとんどお金がありません。
現金はありませんが、様々な資産(パソコンや家具など)を売却したりして清算することで多少のお金が残る事になります。
残った資産を清算して残ったお金を、債権者全員で分配することになります。
例
- 債権者Aの持っている権利(債権)は100万円
- 全ての債権者が持っている権利(債権)は合計10億円
- 破産した会社が清算して残ったお金は1000万円
この場合、Aさんの持っている権利は債権全体の0.1%です。(全体で10億円のうち100万円)
会社を清算したお金は1000万円ですから、1000万円×0.1%=1万円になります。

100万円が1万円になってしまいました!!
しかも会社の清算には時間がかかります。
1年以上だったり、何年もかかる事もザラです。
私も債権者

実は私も債権者の一人です。

先に辞めてたんじゃないのですか?
私は破産よりだいぶ前に退会していたので、レセプトの請求分は完了していました。
入会時に預ける必要があった預り金だけ返ってきていませんでした。
預り金は数万円だったので、いくら返ってくるでしょうか?
支払いがされたらお知らせしますね。
2023年8月末ついに債権の配当が振り込まれました。
詳細はこちら

接骨師会を選ぶときは慎重に!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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