こんにちは!赤羽です。
レンタルサロンsimple(三鷹・阿佐ヶ谷)と上井草すまいる鍼灸整骨院を運営している鍼灸師・柔整師です。
このブログは治療家(鍼灸師・柔整師・あマ指師・整体師等)が成功するための情報を発信しています。
私が10年前に独立した時に「知っておきたかった!」「知らなくて損した・・・」という情報を包み隠さず出しています。
専門用語は少なくなるべくわかりやすい様に説明していますので、ここでしっかり基礎知識を付けて一緒に成功に近づいていきましょう!
皆さんの治療院の料金はどのように設定しましたか?
治療院をオープンするときはみんな料金設定で悩みますね。
私もすごく悩みました。
そして、その悩みはオープン後も続きます。
患者さんが少ないのは高すぎるからかな?
こんなに頑張ってるのに利益が出ないのは安いから?
等々・・・
調子の良い時は悩みませんが、調子悪くなると料金設定が正しいかが気になりがちです。
これはどんな業種でもそうだと思うのですが、設定料金が高くするには勇気がいるし、安いすぎると続けていけなくなります。
適正な価格は何で決まるのでしょうか?
経済学的には「需要曲線と供給曲線の交点によって価格が決まる。」という事になっています。
ちょっと難しい言葉ですね。
つまり、需要(欲しい人数)と供給(売りたい物の数)のバランスがとれる点が適正価格となるという事です。
例えば、Aという物を売る時に
100円だと売れすぎて在庫不足になる。
1000円だと誰も買わない。
500円にしたら品切れもせず、売りたい数が売れる。
という事で値段が決まります。
マスクで考えるとわかりやすい
新型コロナウイルスが流行し始めた時、マスク不足で大騒ぎ。結果、アチコチでマスクが高騰しました。
マスクが需要が激増し、供給が間に合わなくなったこと(買い占めのせい?)で、普段は500円だったものが急に10,000円になったりしました。
そして買い占めも終わり、製造数を増やして、供給が安定してきたことによって価格は元に戻ってきました。
買い占めは許せないことですが、需要と供給で価格がきまるという経済の仕組みをみんなが知るきっかけになりましたね。
- 需要が多くて供給が少ない時に価格が上がる
- 反対に需要が少なくて供給が多いと価格は下がる
上の二つで考えたら、今の治療院業界はどちらでしょうか?
需要は増えている?減っている?
供給は増えている?減っている?
やぱり安くしないといけない?
では、本題の価格を設定するにはどうしましょう?
「需要と供給バランスで価格が決まる」という事は治療院業界は明らかに供給過多なので、業界全体としては価格は下がることになります。
では、個人の治療院も価格を下げるべきか?
私の意見は NO!! です。
小さい治療院は料金を下げてはいけません。
1000人アンケートの結果
静岡県立大学経営情報部岩崎研究室が1000人に対してアンケートをおこないました。
小さい店の強みは、○○である。
○○に当てはまるものは何ですか?
という質問を行いました。結果は
1位 個性 216人
2位 サービス 74人
3位 独自性 59人
4位以下は、小回り、専門性、こだわり、親しみやすさ、融通、地域密着、接客と続きました。
同じアンケートで、
大きなお店の強みは、○○である。
○○に当てはまるものは何ですか?
という質問もありました。結果、
1位 品揃え 191人
2位 豊富 127人
3位 安さ 117人
4位 価格 80人
5位以下は、多い、酒類、品数、大量仕入れ、量、総合性と続きました。
小さいお店に求められているのは個性やこだわりであり、大きいお店に求められているのは品揃えや安さという事が明確になりました。
つまり、小さい治療院にも安さを求める人は元々あまり来ないということです。
安くしたところで大した効果はないし、安くするよりも個性・独自性・専門性の方が求められています。
安さで勝負するというのは相手(大手)の土俵で戦う事になります。
自分の勝てる土俵で戦った方が良くないですか?
個性・独自性・専門性を極めるとどうなるか
最初にあったように、価格は需要と供給のバランスで決まります。
業界全体は供給過多です。
つまり欲しい人より売りたい人が多い状態です。
供給過多だと価格は下がります。
しかし、個性を活かし、独自性・専門性を極めると、あなたと同じものを提供できるところ(供給)はものすごく少なくなります。
供給が少なくなるという事は価格は上がります。
あなたが価格を上げられるかどうかは
「他に無いものを提供できるかどうか」
という事です。
最後にイメージ
イメージしてください。
あなたがハンバーガー屋さんだったとして、ハンバーガーの価格はいくらにしますか?
- マクドナルドと同じハンバーガーを、マクドナルドより安く売る
- マクドナルドに無いハンバーガーを、マクドナルドより高く売る
あなたならどちらで勝負しようと思いますか?
1で勝負して、散っていったハンバーガー店が沢山あります。
今、生き残っているハンバーガー店は2で勝負したところばかりです。
モスバーガーやバーガーキングの様な大きな店でも、マクドナルドとは違う土俵で戦おうとしています。
あなたはどんな値段で戦いますか?
価格を決めることは、戦う土俵を決める事です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
岩崎邦彦 小が大を超えるマーケティングの法則
佐藤義典 お客さまには「うれしさ」を売りなさい
池上彰 池上彰のやさしい経済学
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