こんにちは!赤羽です。
レンタルサロンsimple(三鷹・阿佐ヶ谷)と上井草すまいる鍼灸整骨院を運営している鍼灸師・柔整師です。
このブログは治療家(鍼灸師・柔整師・あマ指師・整体師等)が成功するための情報を発信しています。
私が10年前に独立した時に「知っておきたかった!」「知らなくて損した・・・」という情報を包み隠さず出しています。
専門用語は少なくなるべくわかりやすい様に説明していますので、ここでしっかり基礎知識を付けて一緒に成功に近づいていきましょう!
今回は鍼灸師って何?という事をわかりやすく説明します。
鍼灸師・・・?
今回のブログはこんな人にオススメ!
- 鍼灸師に興味がある人
- 鍼灸師になろうと思っている人
- 鍼灸学校に通っている人
- 鍼灸の読み方が分からない人
柔道整復師について知りたい人はこちらのブログをどうぞ
柔道整復師ってどんな資格? 柔道整復師ができる事とその責任についてわかりやすく解説
それでは早速いきましょう!
肩慣らし問題
問題です!
次の文字の読み方を答えてください。
- 鍼
- 灸
- 鍼灸師
結構難しいですね。
答えられましたか?
こんなマイナーなブログを読んでいるあなたなら読めると思いますが、難読漢字として出題されることも・・・
正解は
- はり
- きゅう
- しんきゅうし
でした。
1の様に「鍼」単独での場合は「はり」と読みますが、3の「鍼灸師」の場合は「しんきゅうし」と読みます。
「はりきゅう」という言い方もあるので、「はりきゅうし」でも間違いではないかもしれませんが、あまり使う事はおおくありません。
鍼灸院の場合も、「しんきゅういん」と読むことが多いですが、「はりきゅういん」でも間違いではありません。
いずれにしても読みにくい字ですね。
灸って字は炙に似てますね。
たまに領収書が鍼炙院になっていることがあります・・・
もっと鍼灸の知名度を上げて、もっと有名にしたいです!
鍼灸師とは
鍼灸師とはどんな資格なのでしょうか?
鍼灸師歴13年、鍼灸院経営10年のベテランから見た視点で説明していきます。
鍼灸師という名前の国家資格はありません。
えええ!?
いきなり何言うんですか?
鍼灸師というのは、国家資格である「はり師」と「きゅう師」の両方の資格を持つ者を表す言葉です。
鍼灸師と言うのはあくまでも通称で、資格としてははり師・きゅう師という事ですね。
はり師ときゅう師の両方の資格を持っている人が多いので、鍼灸師と表現しますが
たまに「はり師」だけ、「きゅう師」だけという人もいます。
国家試験に受かると資格が取れる
はり師もきゅう師も国家資格ですので、国家試験を受ける必要があります。
3年以上の養成学校(専門学校・大学・短大など)を卒業すること(卒業見込み含む)が、国家試験の受験資格になります。
毎年2月の最終日曜日に国家試験が開催され、3月の終わり頃に合格者の発表が行われます。
国家試験は筆記試験のみです。
えっ!実技の試験が無いなんて、大丈夫なんですか!?
国家試験は筆記試験ですが、養成学校を卒業するために各校で実技試験を行っています。
ご安心ください。
はり師ときゅう師の国家試験は同日に同会場で行われます。
問題は150問の共通問題と、はり師問題10問・きゅう師問題10問です。
ほとんどの人がはり師・きゅう師を同時に受験します。
170点のうち102点(60%)が合格基準です。
第30回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について紹介しています。
鍼灸師の合格率
鍼灸師の国家試験合格率を見てみましょう。
鍼灸師といってもはり師ときゅう師で試験が分かれているので、それぞれでまとめていきます。
はり師合格率
- 2022年度 74.2%
- 2021年度 70.0%
- 2020年度 73.6%
- 2019年度 76.4%
- 2018年度 57.7%
- 2017年度 67.0%
- 2016年度 73.4%
- 2015年度 76.5%
2017、2018年度は合格率が圧倒的に低かったのですが、多くの年は70~75%位の合格率ですね。
きゅう師の合格率
- 2022年度 76.1%
- 2021年度 72.2%
- 2020年度 74.3%
- 2019年度 78.5%
- 2018年度 62.5%
- 2017年度 67.7%
- 2016年度 75.0%
- 2015年度 77.1%
きゅう師も2017、2018年度に合格率が低かったのですが、全体としては75%前後な感じですね。
鍼灸師にできる事
はり師にできること
はり師とは鍼(針)を利用して人の健康に貢献する仕事です。
人の健康というザックリとした表現をしているのは、鍼が効果を発揮できる場面がとても多いからです。
鍼が効果を出せるもの
- 身体の痛み
- 内臓等の問題
- 自律神経の問題
- 冷えやむくみ
- 睡眠の問題
- 美容
- 毛髪の問題
- メンタルケア
- その他不定愁訴
ザックリ挙げただけでもこれ位はあります。
はり師というと鍼を刺す人というイメージですが、鍼治療には刺さない鍼を使う施術法もあります。
刺さない鍼だけで施術しているはり師の方もいらっしゃいます。
鍼には刺す鍼にもいろいろな種類があるし、刺さない鍼にも様々な種類があります。
刺す鍼の事を毫鍼(ごうしん)といいます。毫鍼は鍼灸の方法の中の一つです。
また、毫鍼を使う施術の中でも、日本式な施術と(和鍼)と中国式の施術(中国鍼)があります。
つまり、はり師が行う鍼治療は千差万別なのです。
日本でよく使われている鍼の直径は0.1~0.3mmと、とても細いものですが、身体に刺すものなので当然尖った刃物です。
人の身体に鍼という刃物を刺すという行為は、資格を持っていなければ傷害事件です。
人に刃物を刺すという判断ができるのは、はり師の他には医師と歯科医師だけです。(歯科医師は顔より上に限定されています。)
看護師も注射するじゃん!
看護師さんが注射をするには医師の判断が必要です。
自分の判断だけではできません。
人の身体に鍼(針)を刺すという事は、正しい知識で行わなければ人を傷つけてしまう事になります。
責任重大な資格ですね。
きゅう師にできること
はり師とは灸(お灸)を利用して人の健康に貢献する仕事です。
はり師と同じく様々な症状に対してアプローチすることができます。
鍼にもいろいろな種類があったように灸にもたくさんの種類があります。
お灸とは艾(もぐさ)を燃やして人の身体に直接当てたり、皮膚に近づけたります。
燃えている物を人の身体に当てたり近づけるというのも、普通は傷害事件ですね。
きゅう師もはり師と同様に人の身体を傷つけてしまう可能性があるので、責任重大な資格です。
まとめ
鍼灸師(はり師・きゅう師)という資格は人を健康にすることができる、とても素晴らしい資格です。
一方で鍼や灸を使うという事は、大きなリスクもあります。
正しい知識を持っていないと、人を傷つけてしまう可能性もある責任重大な資格です。
私は鍼灸師と言う資格・仕事に誇りを持っています。
鍼灸師は多くの人を健康にして、幸せにすることができる素晴らしい資格です。
正しい知識を持って施術することが大前提です。
しっかり学んで、一緒に健康で幸せな人を増やす仕事をしていきましょう!
鍼灸師の就職事情についてはこちらのブログもおススメです。
鍼灸師の就職先 就職先別メリット・デメリットをベテラン鍼灸師が本音で解説
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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