こんにちは!赤羽です。
レンタルサロンsimple(三鷹・阿佐ヶ谷)と上井草すまいる鍼灸整骨院を運営している鍼灸師・柔整師です。
このブログは鍼灸師や柔整師等の施術者の皆さんが独立開業して、成功するための情報を発信しています。
今回は行動経済学の中のサンクコストバイアスについてのお話です。
なんか難しい言葉がいっぱいで無理そう。
今回は読まないでいいか・・・
と思った皆さんちょっとお待ちください。
専門用語をなるべく使わず、事例も含めてわかりやすく説明します!
先に、下の行動経済学の基礎編を読んでもらえると、もっとわかりやすくなると思います。
という事で、今回のブログでは「人がいつの間にかお金を使ってしまっている」という心理、サンクコストバイアスについて知る事ができます。
あなたが毎日なぜかお金を使ってしまっている理由も、サンクコストバイアスかもしれませんよ。
早速行きましょう!
サンクコストバイアスとは
皆さんは「サンクコストバイアス」って聞いたことありますか?
「サンクスコスト」ではないですよ。「感謝の費用」って言葉もありそうですが・・・。
サンクコストとは、英語でsunk costと書きます。
sunkはsink(沈む) の過去分詞形です。
costは費用ですね。
日本語だと「埋没費用」と言い、今までに既に支払った費用や労力の事です。
すでに支払ったコストを過大に評価してしまう事をサンクコストバイアスと言います。
パチンコ屋さんでいる
ここまでに5万円もつぎ込んだんだから、ここで辞めたらもったいない。
あと5000円で出るかもしれない。
ヨッシ!!いけ~!!
という人たちはまさにサンクコストバイアスにハマっています。
コンコルドの誤謬
サンクコストバイアスは別名「コンコルド効果」「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」ともいいます。
コンコルドとは1962年にイギリスとフランスが共同開発を始めた、超音速旅客機の事です。
通常の旅客機の3倍のスピードで(マッハ2.0)で移動できると、開発当初は話題になりました。
しかし、実際に開発が進むと
- 離陸、着陸にめっちゃ長い滑走路が必要
- 燃費がめちゃめちゃ悪い
- 機体を軽くしないとな上に、燃費が悪いから太平洋は横断できない(大西洋は可)
- そもそも100人くらいしか乗れない(だから旅費がは超高くなる!)
- 機体の価格が超高額になる
等々、問題点が次々報告されてきました。
途中でみんなは気づいていました。
これって完成しても、売れないんじゃないか?
気づいた時に開発を中止すればよかったのですが、そこまでにはすでに数兆円という予算がつぎ込まれていたせいで
ここでやめたらもったいない
と更に予算をかけてなんとか完成させたのでした。
やっとのことで完成したコンコルドはわずか16機しか売れませんでした。
250機売れれば採算がとれたのですが・・・
このように損をするとわかっていても、そこまでにかけてしまったコストを無視することができなくなってしまう事を「コンコルド効果」「サンクコストバイアス」というのです。
身近なサンクコストバイアス
さて、皆さんもこんな経験ありませんか?
わざわざ交通費かけて買い物に来たんだから、とりあえず買っておこう
結果、結局いらない物を買ってしまった・・・
映画がすごくつまらなかったけど、1800円払ったからもったいなくて最後まで見た。
結果、最後まですごくつまらなかった、時間の無駄だった・・・
3,000円も払ったバイキングだから、たくさん食べよう
結果、食べ過ぎてお腹痛くなった・・・
これらは全てサンクコストバイアスのせいです。
治療院ビジネスでのサンクコストバイアス
治療家が気を付けなくてはいけないのは
3年間と数百万のコストをかけて取った資格(柔道整復師、鍼灸師、あマ指師等)だから活かさないと!
というサンクコストバイアスです。
もちろん上手く活かせていたらそれに越したことはありませんが、必要以上に資格にしがみつくことは意味がありません。
現在はコロナウイルスの影響で治療院ビジネスにも様々な影響が出ている時期です。
この先10年、20年先を考えた時に資格にこだわり過ぎて冷静な判断ができなくならないようにしていきましょう。
- 自分が本当にしたい事は何か?
- どんな商品が必要とされているのか?
- どんなサービスが売れるのか?
一緒に考えていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考文献
ダニエル・カーネマン ファスト&スロー
橋本之克 ヤバい行動経済学
佐藤正彦+菅俊一 行動経済学まんが ヘンテコノミクス
コメント